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  2006.7.22

クロアゲハ  (伊勢市勢田町にて)

 

カメラ:Nikon D200  レンズ:Tamron SP AF 90mm Macro にて撮影   ISO:400  

絞り優先オート(シャッター速度:1/1000秒  絞り:F6.3) スポット測光   WB オート

クロアゲハだと思うのですが。。。。この写真は、スポット測光で蝶の部分だけを測定し撮影したものです。蝶が黒なので、少し明るく灰色っぽく写ってしまいました。実際の印象はもっと黒いです。

 

 

撮影メモ1:どこの明るさを測っているのか?

○画面全体を測定する

画面全体をカメラが平均的に測光すると、バックの花や葉が明るいので、その影響を受け、蝶は真っ黒に写ってしまいます。実際にこのほうが見た感じに近いのです。しかし、はねはなんとか見えますが、胴体の部分はつぶれてしまいます。(その例)

(最近のカメラは、マルチパターン測光とか評価測光とかで、画面全体を測るのですが、部分的に明るさの違うもがある場合など、それを考慮して測定し、うまく写るようにしているのですが、メーカーや機種によってかなり特徴があると思います。)

○部分を測定する

目的のところだけを測光するのが、スポット測光(部分測光)です、この機能がついているカメラも多いです。ここの写真は、蝶だけの明るさを測定しようと、蝶だけをスポットで測光しました。バックは明るくなりすぎますが(バックは諦める。切り捨てる。)、蝶の体ははっきり見えてきました。

でも、ちょっと灰色っぽい。・・・・次へ↓

 

 

撮影メモ2:明るさを測るときは灰色が基準です。

○黒いところを測定すると

このページの蝶の写真のように、黒い部分を測光すると、カメラは、「灰色のものが、光の少ない暗いところで、黒く見えている」と感じるのです。それで、その場の明るさを、本来より暗いと判断し、実際よりも明るく写そうとします。だからどのカメラでも少し灰色っぽくなります。(その例)→露出補正で、少しマイナスにして、カメラが思っているよりも暗く写してもらうと、黒が黒らしくはっきりしてきます。

○白いところを測定すると

スキー場での撮影で、白い雪が灰色っぽく汚く写る現象も似ています。ここでは、「灰色のものが、ものすごく明るく照らされて白く見えている」とカメラは感じるのです。だから、(カメラが思うほどその場所が明るいのではなく、物体そのもの反射率高くて白く見ているのに)その場本来の明るさよりも、暗く写そうとします。だから白が灰色っぽく写ってしまいます、→露出補正で、少しプラスして、カメラが思っているよりも明るく写してもらうと、白がきれいに写ります。)

☆明るいと暗い、白いと黒い。。。なんか難しいですね。それで、真っ黒、真っ白のものの撮影は、オートでは難しいということになります。ゆとりがあれば、露出補正をしましょう。

 

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